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(5)Ⅰ 内臓悪性腫瘍の皮膚病変─2 腫瘍随伴皮膚病変 ④Leser-Trélat徴候(LT)[特集:皮膚病変でみる内科疾患]

登録日: 2017.12.21 最終更新日: 2026.02.21

川瀬正昭 (自治医科大学附属さいたま医療センター皮膚科講師)

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デルマドロームのひとつである。デルマドロームとは,皮膚以外の臓器疾患に由来する皮膚病変のことで,内臓悪性腫瘍などが存在するときに現れる皮膚の症状である

半年以内に全身に脂漏性角化症が多発し,痒みを伴う。多発していても短期間に増えていなければLeser-Trélat徴候(LT)ではない

念のため脂漏性角化症であることを生検で確認する

内臓悪性腫瘍合併の可能性があり,全身検索CT(スクリーニング)や上部,下部消化管内視鏡検査を施行する

症 例

75歳,男性。主訴:瘙痒を伴う褐色腫瘤が多発(図1)



【既往歴】 緑内障(65歳)
【現病歴】 ‌2007年から躯幹に脂漏性角化症と思われる腫瘤があった。2016年6月に近医で大きめの2箇所を切除して病理組織より診断した。2017年2月上旬から瘙痒を伴う褐色腫瘤が全身に増加したため,再度近医受診し,当科を紹介受診した。生検も行った。
【全身所見】 ‌瘙痒を伴う褐色腫瘤が全身に散在している。上部内視鏡検査にて胃前庭部前壁小弯に10mm大の0~Ⅱc病変が認められ,生検にて腺癌と診断された。スクリーニングCTで胸腺腫もみつかった。


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