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(12)Ⅳ 消化器病の皮膚病変─1 IgA血管炎[特集:皮膚病変でみる内科疾患]

登録日: 2017.12.23 最終更新日: 2026.02.21

青木奈津子 (高知大学医学部皮膚科学講座) 佐野栄紀 (高知大学医学部皮膚科学講座教授)

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多くは小児,若年者に発症する,両側下腿,足背を中心としたわずかに盛り上がる点状紫斑,紅色丘疹の多発。大腿や上肢,腹部まで拡大することもある。時に水疱,血疱や潰瘍が混じることもある

上気道炎,頭痛,発熱,関節炎が前駆症状。腹痛,嘔吐,下痢,下血,急性腹症などの消化器症状や蛋白尿,血尿など腎炎症状を伴うこともある

レンサ球菌,ウイルス,薬剤,食物などの抗原に反応するIgAが免疫複合体を形成するⅢ型アレルギー機序による。真皮上層の細小血管の壊死性血管炎であり,消化管粘膜下,漿膜下小血管の好中球浸潤による障害を認める。腎においては糸球体メサンギウムにIgA複合体沈着,メサンギウム細胞の増生を認める

症 例

17歳,男性。主訴:腹痛,四肢の紫斑(図1〜3)

 

【家族歴】 特記事項なし
【既往歴】 特記事項なし
【現病歴】 ‌初診4日前から腹痛があり,近医内科を受診し,ファモチジン,オキセサゼインを処方された。初診前日に四肢に紫斑が生じたため,翌日に近医皮膚科を受診した。尿蛋白陽性であり,腹痛もあるため,同日当科へ緊急入院した。
【現症】 両下腿,足背,上肢に浸潤を触れる紫斑が多発していた(図1)。
【検査所見】 ‌当科初診時,WBC 8.4×103/µL〔好中球78.8%(↑),リンパ球13.0%,単球6.8%,好酸球1.0%,好塩基球0.4%〕,ALT,AST,γ-GTP正常,全ビリルビン1.9mg/dL(↑),直接ビリルビン0.5mg/dL(↑),CRP 0.47mg/dL(↑),CH50 >60.0U/mL(↑),第ⅩⅢ因子活性43%(↓),尿蛋白陽性,尿潜血陰性,便潜血陰性


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