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(13)Ⅳ 消化器病の皮膚病変─2 良性対称性脂肪腫症[特集:皮膚病変でみる内科疾患]

登録日: 2017.12.24 最終更新日: 2026.02.21

梅林芳弘 (東京医科大学八王子医療センター皮膚科学分野教授)

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良性対称性脂肪腫症(benign symmetric lipomatosis)は,頸部や肩など主として上半身に,左右対称に大量の脂肪組織が増殖する疾患である

長期にわたって飲酒歴のある中年男性に生じることが多く,ほとんどの症例でアルコール性肝障害を合併している

その他,耐糖能異常,脂質異常症,高尿酸血症,甲状腺機能低下症,高血圧,慢性閉塞性肺疾患など,種々の合併症を単独ないし複数有することが多い

症 例

60歳,男性。主訴:項部の腫瘤(図1・2)

 

【家族歴】 同症なし。ほかにも特記すべきことはない。
【既往歴】 ‌心房細動を指摘されているが,自己判断で治療を中断した。その他の疾患の有無については,医療機関を受診していないため不明である。
【飲酒歴】 焼酎を毎日500~1000mL飲む生活を長年続けている。
【現病歴】 ‌約3年前,項部に腫瘤が出現した。他院でCTを行い脂肪腫が疑われたが放置していた。腫瘤はしだいに増大・拡大し,前頸部や上背部にも及んできたため受診した。
【検査所見】 ‌血小板数8万/μL,AST 83IU/L,LDH 279IU/L,γ-GTP 1440IU/L,中性脂肪735mg/dL,尿酸7.5mg/dL,空腹時血糖148mg/dL,HbA1c 6.3%,fT3 1.8pg/mL,fT4 0.7ng/mL,TSH 10.36μU/mL


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