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乳腺診療におけるMRI検査の適応と方法【体内金属,閉所恐怖症,腎機能障害がなく腹臥位保持が可能な方の推奨診断時期に高精度装置で検査】

登録日: 2017.12.12 最終更新日: 2026.02.21

角田博子 (聖路加国際病院放射線科医長) 川島博子 (金沢大学医薬保健研究域保健学系 医療科学領域量子医療技術学講座教授)

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乳腺診療において,MRIは現在欠かせないモダリティとなってきました。わが国では,乳腺診療にMRIを行うことは一般的ですが,一方で適応のない女性にむやみに施行している場合も見かけます。乳腺診療において,どのような場合にどんな方法でMRI検査を行えばよいのか教えて下さい。金沢大学・川島博子先生にご回答をお願いします。

【質問者】

角田博子 聖路加国際病院放射線科医長


【回答】

まず大前提として,MRI検査ができない患者がいることをご理解下さい。心臓ペースメーカー等の体内金属がある場合や,閉所恐怖症の場合などが該当します。妊娠期のMRI検査の安全性も確立されていません。さらに,乳腺MRIでは原則的に造影剤を使用しますので,腎機能障害などで造影剤を使用できない患者は適応外となります。また,乳腺MRIは一般的に腹臥位で行うため,腹臥位の姿勢を保持できない患者の検査は困難となります。

わが国では,上記の条件をクリアした患者を対象に乳腺診療にMRIを用いることが定着しています。乳腺MRIを行う目的の大半は,乳癌に対する術前の広がり診断であると言えます。マンモグラフィと超音波は,乳腺診療における画像診断の2本柱であり,乳腺MRIの前に既に行われている検査です。乳癌は,病変が1箇所に限局していることもあれば,見つかった病変の周囲に小さな癌が散在していることもあります。また,見つかった病変とは離れた別の部位に癌が存在することもあります。乳腺MRI検査の目的は,見つかった乳癌(主病巣)以外に副病巣がないかを診断することにあるため,小さな病巣を検出できるような高精度の画質が必要となります。


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