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(2)脳動脈瘤の基本的治療方法─クリッピング術とコイル塞栓術 [特集:未破裂脳動脈瘤の考え方─経過例から手術適応を考える]

登録日: 2016.09.08 最終更新日: 2026.02.21

鈴木倫明 (東京慈恵会医科大学脳神経外科学講座)

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未破裂脳動脈瘤の治療目的は,動脈瘤内への血流を遮断することによって将来的な出血を予防することである。治療方法としては,主に開頭手術(クリッピング術)と血管内手術(コイル塞栓術)の2つがある

開頭手術は,脳神経外科で従来行われてきたもので,頭蓋骨を開いて動脈瘤の頸部にチタン製のクリップをかけることで瘤内への血流を遮断する手術である

血管内手術は,動脈瘤内にマイクロカテーテルを留置してコイルを充填することによって瘤内への血流を遮断する手術である(シンプルテクニック,ダブルカテーテルテクニック,バルーンアシストテクニック,ステントアシストテクニックなど)

欧米においては血管内手術の割合が多くを占めるようになってきており,わが国においても増加傾向である。今後は血管内手術においてフローダイバーターなどのデバイスの進歩によって,治療困難な動脈瘤においても治療できる可能性がある

動脈瘤の形状や年齢,既往疾患などの患者背景を考慮して,患者個々に適した手術方法が選択される

1. 現在の治療方法

未破裂脳動脈瘤の患者の多くは無症状であり,治療に関しては適応を十分考慮する必要がある。未破裂脳動脈瘤の手術の目的は動脈瘤内への血流の遮断である。手術方法はクリッピング術などの開頭手術とコイル塞栓術などの血管内手術の2つがある(図1)。
クリッピング術は脳神経外科において従来行われてきた治療方法であり,頭蓋骨を開いて顕微鏡下にくも膜をわけてチタン製のクリップを動脈瘤の頸部にかけ,瘤内への血流を遮断することで将来的に出血を予防する。
もう1つはコイル塞栓術であり,血管内へカテーテルを挿入して動脈瘤内にコイルを充填することで血流を遮断する手術である。近年,血管内手術においてはデバイスの進歩がみられてきている。


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