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経静脈患者管理鎮痛(IVPCA)による和痛分娩 【除痛効果は強くないものの,自己調節できることによる満足度が高い。硬膜外麻酔に比し除痛効果は劣るものの,特殊な手技を要さず,安価に,重大な合併症もなく高い満足度が得られる】

登録日: 2017.06.28 最終更新日: 2026.02.21

三浦広志 (秋田大学産婦人科) 寺田幸弘 (秋田大学産婦人科教授)

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PCA(patient-controlled analgesia)は,患者自身がボタンを押すことにより少量のオピオイドが投与され,効果的な鎮痛を得る麻酔方法である。経静脈PCA(intravenous PCA:IVPCA)は術後の除痛目的に使用されることが多いが,陣痛軽減目的に使用することも可能である。フェンタニルによるIVPCAで和痛分娩を行った報告では,対照群に比較して母体・新生児の有害事象は認めず,分娩の持続時間を延長しオキシトシン使用を増加させたが,緊急帝王切開率が有意に低かった1)

わが国においても,IVPCAで和痛分娩を行う施設が散見される。筆者らの施設では,2011年より希望者へフェンタニルによるIVPCA下の和痛分娩を行っている。IVPCAを施行した妊婦30人に行ったアンケートでは,除痛効果は強くないものの,自己調節できることで得られた満足度が高かった。特に,子宮内胎児死亡などで精神的ストレスの大きい妊婦や,分娩に対する恐怖が強い妊婦において,IVPCA使用による安心感で精神的負担が軽減した,という記載がほぼ全例でみられた。

IVPCAは硬膜外麻酔に比較し,除痛効果は明らかに劣るものの,特殊な手技を要さず,安価に,重大な合併症もなく,高い満足度が得られるという面で有用と考えられる。

【文献】

1) Hosokawa Y, et al:J Anesth. 2012;26(2):219-24.

【解説】

三浦広志*1,寺田幸弘*2 *1秋田大学産婦人科 *2同教授


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