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無自覚性低血糖の診断方法・予防方法・患者教育【低血糖状態を積極的に確認するとともに,運転への影響を患者に知ってもらう】

登録日: 2017.06.07 最終更新日: 2026.02.21

村田 敬 (国立病院機構京都医療センター内科) 廣田勇士 (神戸大学医学部附属病院糖尿病・内分泌内科)

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近年,運転者の病気と関係した重大な交通事故が社会的な問題となっています。糖尿病患者の場合,無自覚性低血糖は自動車運転免許の欠格事項のひとつに指定されていますが,無自覚性低血糖の診断方法・予防方法・患者教育につき,交通事故予防対策の観点からご教示下さい。神戸大学医学部附属病院・廣田勇士先生に回答をお願いします。

【質問者】

村田 敬 国立病院機構京都医療センター内科


【回答】

無自覚性低血糖はインスリン,スルホニル尿素薬といった低血糖をきたす可能性のある薬剤を使用している糖尿病患者において認められ,振戦,動悸,頻脈などの低血糖時に先行して起こるはずの自律神経症状を欠いたまま,意識レベル低下,意識消失などの中枢神経症状へ至る状態のことです。したがって,運転中に無自覚性低血糖に陥れば,重大な事故につながる可能性があります。高齢者や自律神経障害が進展している患者で認められます。そのほか,低血糖を頻回に起こした場合にも,低血糖関連自律神経応答障害(hypoglycemia-associated autonomic failure:HAAF)と呼ばれる状態となり,無自覚性低血糖を引き起こします。

無自覚性低血糖症では,症状を欠いているため診断が難しく,低血糖状態がないかを積極的に確認することが必要です。血糖自己測定を頻回に行ったり,持続血糖モニター(continuous glucose monitoring:CGM)を施行したりすることで,患者が自覚していない低血糖を把握できる可能性があります。また症状が非典型的な場合もあるため,通常と違う感覚があれば低血糖を疑い,血糖測定をすることも重要です。


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