検索

×
絞り込み:
124件
カテゴリー
診療科
コーナー
解説文、目次
著者名
シリーズ

(55)どっちが患者さんですか【SECTION4 実際に患者さんと接するときのポイント】[特集:これだけは押さえて欲しいルール&マナー]

登録日: 2016.09.01 最終更新日: 2026.02.21

山岡傳一郎 (愛媛県立中央病院 臨床研修センター長)

お気に入りに登録する

余裕を失った時点で,もう治療者ではない

昨日,学会の準備で睡眠不足の研修医Aくんは,救急外来でトイレに行く時間も惜しみながら患者さんを診ている。もうヘトヘトになっているはずだが,休みたいという気持ちが出てこない。
そんなとき「わけのわからないことを言うので精神病ではないか」と家族が思って連れてきた患者さんを診察した。昼間に受診した病院では「CTも異常ないので精神科にかかるように」と言われたそうだ。家族は検査と入院を希望している。Aくんは上級医を呼ばず,昼間に病院で出たという指示を繰り返そうとしたが,看護師から上級医に相談してみてはどうかと言われた。そこで相談し,検査をした結果は右側頭葉の広範囲梗塞であった。患者家族(心理学用語でクライエント)のほうが「治療者」であった例である。


◀ 1 2