検索

×
絞り込み:
124
カテゴリー
診療科
コーナー
解説文、目次
著者名
シリーズ

(13)易疲労感と脱力感がある66歳女性[特集:備えておくべき重篤疾患の診かた─見落としを防ぐには]

登録日: 2016.09.01 最終更新日: 2026.02.21

本村和久 (沖縄県立中部病院プライマリケア・総合内科副部長) 古谷力也 (佐久総合病院総合診療科副部長)

お気に入りに登録する

1. 初期症状

耐糖能障害,脂質異常症の既往がある66歳女性(主婦)。約2年半前より左上下肢の脱力感を自覚していた。歩行も遅くなり,発症から半年ほどして仕事を辞めた。8カ月前に腰痛も出現したため整形外科を受診したところ,第5腰椎神経根症を疑われ経過観察となった。徐々に疲れやすい,転びやすいなどを自覚するようになり,当院の総合診療科を受診した。
最近はやる気が起きず,趣味のフラダンスや木彫りなどもやらなくなった。夫も定年後は家にいることが多く,2人の子どもも未婚で同居していることもあり憂うつである。以前,他院では小さい脳梗塞をCTで指摘されている。

2. 考えられる疾患

病歴からはうつ病を考えたくなるが,初めから精神疾患と決めつけず,まずは甲状腺機能低下症はじめ抑うつ症状をきたす身体疾患を除外していくこととする。2年半前からの左上下肢の脱力感は脳腫瘍や脳血管障害の存在も疑わせる。


1 2 3