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国内における梅毒治療法と感染拡大の防止策 【AMPC+プロベネシドが高い奏効率を記録。最良の拡大防止策は早期診断と早期治療】

登録日: 2017.01.26 最終更新日: 2026.02.21

西島 健 (国立国際医療研究センター エイズ治療・研究開発センター) 谷崎隆太郎 (三重大学大学院名張地域医療学講座講師/名張市立病院総合診療科)

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わが国で爆発的に増えていると報道されている梅毒を治療するときに問題になるのが,国際的には標準治療であるベンザチンペニシリンG(benzathine penicillin G:BPG)の筋肉内注射が,わが国では使えないことです。わが国での梅毒の治療法と,梅毒の感染拡大を食い止める方法について,三重大学・谷崎隆太郎先生にご回答をお願いします。

【質問者】

西島 健 国立国際医療研究センター エイズ治療・研究開発センター


【回答】

梅毒はTreponema pallidumによって引き起こされる感染症であり,性行為によって伝播し,感染後10~90日の潜伏期間を経て,1期梅毒から2期梅毒へと病態が進行していきます。

1期・2期梅毒の症状は未治療でも自然に軽快しますが,T. pallidum自体は体内に潜伏し,潜伏梅毒と呼ばれる状態に移行します。潜伏梅毒は,感染後1年以内の早期潜伏梅毒,感染後1年以上経過した後期潜伏梅毒,感染時期が不明の潜伏梅毒の3つに分類されますが,未治療のまま何年も経過すると,心血管梅毒や進行麻痺,脊髄癆といった重篤な病態を引き起こします(3期梅毒)。

抗菌薬治療が発展した現代においては,3期梅毒などの重症例は稀になりましたが,T. pallidumは感染早期から中枢神経を冒しうることが知られており(神経梅毒),梅毒は適切な早期診断・早期治療が重要です。


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