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認知症入居者の万引きには管理者責任が問われる? 【再発防止のためには,行動抑制ではなく地域社会との連携など多角的なアプローチが必要】

登録日: 2016.12.14 最終更新日: 2026.02.21

古川隆司 (追手門学院大学社会学部社会学科准教授)

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ケア付きマンションで独居の78歳,高度認知症女性。他人の介入を極度に拒むため生活内容は把握できていません。毎日何時間も外出するのですが,最近外出コースに含まれる数軒のコンビニでの食品の万引きが明らかになりました。本人に言ってもまったく無視されてしまいます。警察は被害届がないと動けないとのこと。認知症専門外来の通院も中断しています。
万引きについての対応法や注意点を教えて下さい。また,管理者の責任が問われる可能性はあるのでしょうか。外出禁止,精神科病院への強制入院などの措置は許されるのでしょうか。なお,保証人の米国在住の娘には頻繁に連絡しています。

(質問者:東京都 M)


【回答】

認知症入居者の触法行為への対応は,施設内外でかねてから課題となってきました。人的環境を含む介護サービスの見直しで改善される場合もあります。まず,万引きを何らかのニーズを表す行動障害としてとらえ,支援者との関わりの中で落ち着ける機会を見出せる働きかけが必要と思われます。単に行動を抑制するだけでは,別の形で行動障害が顕在化することもあります。


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