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骨肉腫の化学療法 【補助化学療法である術前・術後化学療法の導入により,5年生存率は50~70%に】

登録日: 2015.11.21 最終更新日: 2026.02.21

江森誠人 (札幌医科大学整形外科) 加谷光規 (札幌医科大学整形外科講師) 山下敏彦 (札幌医科大学整形外科教授)

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骨肉腫は腫瘍細胞が類骨あるいは骨を産生する悪性非上皮性腫瘍で,低悪性のものから高悪性のものまで多くの亜型が存在する。中でも化学療法の適応となるのは,骨肉腫の90%以上を占め,10歳代に好発する通常型骨肉腫がその代表である。
1970年代以前には,原発巣発見後,直ちに患肢の切断が行われたが,その後の肺転移によって5年生存率はわずか10~15%であった。しかし,補助化学療法である術前・術後化学療法の導入により,近年では5年生存率は50~70%にまで改善した。
現在,骨肉腫に対する化学療法として広く用いられている薬剤は,メトトレキサート(MTX),アドリアマイシン(ADR),シスプラチン(CDDP)の3剤であり,これらの薬剤を用いたMAP療法が基本となっている。これらにイホスファミド(IFO)を追加することで上乗せ効果があるか否かを検証することが,現在最も重要な問題となっている。
この問題の解決のために行われたランダム化比較試験がinternational studyであるEURAMOSⅠ(The European and American Osteosarcoma Study Group Ⅰ trial)と(文献1),わが国でも現在登録が行われているJCOG 0905(Japan Clinical Oncology Group)であり,その結果が待たれるところである。

【文献】


1) Whelan JS, et al:Ann Oncol. 2015;26(2):407-14.


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