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チメロサール含有インフルエンザワクチンによる腫れ予防に減量接種は有効か?

登録日: 2016.10.21 最終更新日: 2026.02.21

寺田喜平 (川崎医科大学小児科学教授)

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2016~17年はチメロサールフリーのインフルエンザワクチンは発売されません。チメロサール含有ワクチンを接種すると腫れやすいが,チメロサールフリーならば腫れが少ない方々がいますが,そのような方々にチメロサール含有インフルエンザワクチンを減量して接種するのはどうでしょうか。また,その場合の効果はどうなりますか。

(質問者:千葉県 K)


【回答】

熊本における地震でワクチンメーカーが被災したことから,本年(2016年)のインフルエンザワクチン生産量は減少します。ワクチン不足を防止するため,今シーズンのインフルエンザワクチンは1mL製剤しか生産しないことが決定されました。1mL製剤の場合,2回以上注射針を刺し,吸引するので,汚染防止のため,防腐剤のチメロサール添加が必要となります。注射器にpre-filledされた0.5mL製剤のインフルエンザワクチンは1回使い切りとなるため,チメロサールを添加しなくてもよいのですが,本年pre-filledワクチンは生産されないため,すべてのインフルエンザワクチンがチメロサール含有となります。

チメロサールはエチル水銀化合物です。現在は否定されていますが1),過去にチメロサールが自閉症と関連があると報告2)されたため,チメロサール非含有ワクチンが優先的に妊婦の接種に使用されてきました。現在,米国ではチメロサール含有インフルエンザワクチンの妊婦への接種は問題ないとされ,また日本産婦人科学会も差し支えないと報告しています。


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