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心室頻拍[私の治療]

登録日: 2026.10.30 最終更新日: 2026.10.30

里見和浩 (東京医科大学循環器内科学分野主任教授)

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心室頻拍(ventricular tachycardia:VT)は,心室を起源とする心拍数100bpmを超える頻拍であり,特発性VTと,器質的心疾患に伴うVTに大別される。特発性VTは一般的に生命予後は良好であるが,自覚症状が強い場合やVTを反復する場合には治療を要する。一方,器質的心疾患に伴うVTの多くは,心筋瘢痕内の伝導遅延部位を介するリエントリーを機序とし,突然死のリスクを伴うため,その予防が重要となる。

▶診断のポイント

発作時心電図ではwide QRS頻拍を呈する。救急対応の必要性は,心電図所見のみではなく,意識状態,血圧などのバイタルサインを含めて総合的に判断する。突然死リスクの評価には,心エコー,冠動脈CT,心臓MRIなどを用いて,器質的心疾患の有無や左室駆出率(LVEF)を確認する。

器質的心疾患を認めず心機能が良好な特発性VTでは,特徴的な心電図所見を呈することが多い。左脚ブロック型かつⅡ,Ⅲ,aVf誘導で高いR波を示す下方軸の場合には,流出路起源特発性VTが示唆される。一方,右脚ブロック型かつ上方軸を示すVTでは,左脚後枝領域のプルキンエ線維を回路に含むベラパミル感受性特発性VTを考える。


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