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B型慢性肝炎,肝硬変[私の治療]

登録日: 2026.10.21 最終更新日: 2026.10.21

保坂哲也 (虎の門病院肝臓内科医長)

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B型慢性肝炎・肝硬変は,B型肝炎ウイルス(HBV)の持続感染により肝臓に炎症が生じ,肝線維化が進行する病態である。主に乳幼児期の垂直または水平感染でキャリア化するが,近年は成人後の水平感染による事例も報告されている。病態としては,免疫寛容期,免疫応答期,低増殖期,再増殖期,寛解期にわかれる。免疫応答期や再増殖期の炎症の継続は,肝硬変や肝癌への進展リスクを伴う。そのため,HBV関連マーカーの測定を有効活用して正確に病態を判別し,長期的な経過観察と適切な時期の治療介入を行うことがきわめて重要である。

▶診断のポイント

HBVの持続感染例とは,HBs抗原陽性が6カ月以上持続する症例である。病態や治療法を決定するためにHBs抗原量,HBe抗原量,HBV DNA量,HBVゲノタイプの測定が必要である。HBe抗原陰性例ではHBコア関連抗原も病態診断に有用である。

肝炎の活動性は,主にAST/ALT値で判定する。慢性肝炎,肝硬変の診断には,血小板数や血清肝線維化マーカーの測定,画像診断(腹部超音波検査,CT検査,MRI検査)とともに,必要に応じて肝生検を施行する。肝生検が行えない場合は,非侵襲的肝硬度測定が有用である。


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