検索

×
絞り込み:
124件
カテゴリー
診療科
コーナー
解説文、目次
著者名
シリーズ

低身長(小児)[私の治療]

登録日: 2026.10.20 最終更新日: 2026.10.20

中川万理恵 (東京大学病院小児科)

お気に入りに登録する

低身長とは,同性・同年齢の集団における身長が-2.0SD以下の場合に定義される。また,現在の身長が基準範囲内であっても,成長速度-1.5SD以下が継続する場合や,成長曲線が1本以上シフトダウンするような成長率低下を認める場合は,成長障害として精査が必要である。低身長の原因は多岐にわたり,特発性低身長,内分泌疾患に起因するもの(成長ホルモン分泌不全性低身長症,SGA性低身長症,甲状腺機能低下症,思春期早発症・遅発症,脳腫瘍による下垂体機能低下症など),栄養障害,慢性疾患,染色体異常,骨系統疾患などが含まれる1)。

▶診断のポイント

身長の絶対値だけではなく,成長率の低下の有無が重要である。成長曲線を使用し,ワンポイントではなく縦断的に評価する。成長率の低下を認める場合は,原因の精査に進む。

▶私の治療方針・処方の組み立て方

まずは問診で,出生歴,既往歴,発達歴,家族歴(両親・兄弟の身長,思春期発来の時期),生活歴,食事内容,思春期発来の時期を確認する。これまでの身体測定データを持参してもらい,成長曲線上にプロットし,成長率の低下があるかどうかを確認する。ターナー症候群や軟骨無形成症では特有の成長パターンを示すことがあり,疾患特異的成長曲線の使用も鑑別に有用である。身体診察では,現在の身長,体重,特徴的な顔貌,外表所見(翼状頸,外反肘などのターナー徴候,四肢短縮などの骨系統疾患を示唆する所見の有無),第二次性徴の評価(Tanner stage)を行う。


◀ 1 2