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神経因性下部尿路機能障害[私の治療]

登録日: 2026.10.17 最終更新日: 2026.10.17

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神経因性下部尿路機能障害(neurogenic lower urinary tract dysfunction:NLUTD)とは,中枢・末梢神経の障害に起因する膀胱,尿道,骨盤底筋の機能障害の総称である。大脳疾患の20~70%,脊髄疾患の50~100%,末梢神経疾患の40~100%でNLUTDが認められる。

▶診断のポイント

橋排尿中枢よりも上位の中枢神経障害に起因するNLUTDは核上型・橋上型NLUTD,橋排尿中枢より下位かつ仙髄よりも上位の中枢神経障害に起因するNLUTDは核上型・橋下型NLUTD,仙髄あるいは末梢神経障害に起因するNLUTDは核・核下型NLUTDと診断される。

核上型NLUTDでは,橋上型,橋下型ともに蓄尿相で排尿筋の不随意収縮(排尿筋過活動)を認める。さらに橋下型では尿排出相で外尿道括約筋の不随意収縮(排尿筋括約筋協調不全)や排尿筋の収縮力低下(排尿筋低活動)も認める。

核・核下型NLUTDでは,蓄尿相で膀胱の伸展障害(低コンプライアンス膀胱)や尿道の閉鎖不全(尿道括約筋不全)を,尿排出相で排尿筋の収縮力低下や収縮力喪失(排尿筋低活動や排尿筋無収縮),尿道の弛緩不全(非弛緩性尿道括約筋)を認める。

なお,尿意は神経障害の部位や程度によって,尿意切迫感などの異常な尿意の出現,尿意の亢進・減弱・欠如まで様々である。


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