骨形成不全症(osteogenesis imperfecta : OI)は主にⅠ型コラーゲン遺伝子(COL1A1,COL1A2)の変異で発症する骨系統疾患であり,全身の骨脆弱性と易骨折性を特徴とする。骨折は,小児期では長管骨(特に大腿骨)に好発し,骨癒合は比較的良好である。一方,成人期には骨折頻度は低下するものの,骨癒合の遷延が問題となる。中等度~重症例では,四肢や脊柱に進行性の変形を伴う。骨外症状は青色強膜,歯牙形成不全,難聴,関節弛緩,心臓弁異常,発汗異常など多岐にわたる。
▶診断のポイント
指定難病の診断基準に基づき,上述の臨床所見と,下記の画像所見や検査所見,遺伝子検査を組み合わせて診断する。
骨X線所見:膜性骨化の障害による頭蓋冠の骨皮質菲薄化,後頭骨の骨化障害が特徴的である。脊椎では扁平椎や魚椎変形を,長管骨では横径減少と皮質菲薄化を伴う弯曲変形を認める。
血液生化学検査:骨代謝マーカーは高回転型を示し,特に骨吸収が亢進する。
骨密度:補助診断および薬剤治療の効果判定に用いる。
