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(一次性)免疫性血小板減少症[私の治療]

登録日: 2026.10.09 最終更新日: 2026.10.09

加藤 恒 (大阪大学医学部附属病院輸血・細胞療法部病院教授)

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免疫性血小板減少症(immune thrombocytopenia:ITP)は,血小板自己抗体による血小板破壊亢進と血小板産生低下により血小板数が減少し,様々な出血症状をきたす疾患である。2025年より,これまでの特発性血小板減少性紫斑病(idiopathic thrombocytopenic purpura)から疾患名が変更されている。20~40歳代女性,60歳以上の高齢者に好発し,完治は一部の症例で得られるが,多くは慢性化するため長期治療が必要となる。

▶診断のポイント

ITP診断に特異的な検査はなく,血小板減少をきたす多くの疾患を除外することが重要となる。原則,血小板単独の異常であり,一部保険未収載の検査も含まれるが,「成人免疫性血小板減少症診断参照ガイド2023年版」も活用した診断を行う1)。骨髄検査はITP診断に必須ではないが,鑑別疾患にしばしば挙がる再生不良性貧血,骨髄異形成症候群の診断に必要となる場合がある。

▶私の治療方針・処方の組み立て方

「成人特発性血小板減少性紫斑病治療の参照ガイド2019改訂版」にしたがって治療を実施する2)。血小板数,出血症状により,緊急時治療の必要性をまず判断し,必要性がない場合にファーストライン治療として副腎皮質ステロイドを開始する。治療反応性を見ながら減量を実施し,効果不十分または減量により再燃する場合,セカンドライン治療へと移行する。セカンドライン治療は,エビデンスが豊富なトロンボポエチン受容体作動薬(TPO-RA)を中心とし,効果や副作用により,そのほかの使用可能薬剤も活用する。わが国では,ピロリ菌感染に伴う二次性ITPの頻度も高く,ピロリ菌陽性例では除菌も検討する。


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