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細菌性髄膜炎(成人)[私の治療]

登録日: 2026.09.26 最終更新日: 2026.09.26

小平 農 (信州大学医学部脳神経内科,リウマチ・膠原病内科准教授) 関島良樹 (信州大学医学部脳神経内科,リウマチ・膠原病内科教授)

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細菌性髄膜炎は,くも膜下腔への急性細菌感染症である。わが国における成人の細菌性髄膜炎の正確な発症率は不明であるが,最も頻度の高い肺炎球菌性髄膜炎の年間発症率は0.20~0.26人/10万人とされている1)。本疾患は死亡率が高く,難聴やてんかんなどの後遺症を伴う場合も多いことから,早期診断・治療が重要な神経緊急疾患である。

▶診断のポイント

【症状】

半数以上の症例で,症状・徴候として,発熱,頭痛,嘔気・嘔吐,項部硬直,意識障害を認める。しかし,発症初期からこれらすべての症状・徴候を認めるとは限らない。

【検査所見】

血液検査での炎症反応上昇とともに,髄液検査での多核球優位の細胞数増加,髄液糖低下を認める。また,近年保険適用となったFilmArrayⓇ髄膜炎・脳炎パネルは髄液を用いたmultiplex PCR検査であり,細菌性髄膜炎の起炎菌として頻度の高い6種類の細菌を含む14の病原体の迅速な検索が可能である。

▶私の治療方針・処方の組み立て方

臨床経過および身体所見から細菌性髄膜炎が疑われる場合には,速やかに血液培養2セットを含む血液検査を行う。また,神経所見や頭部CTで脳ヘルニアのリスクが低く,腰椎穿刺の禁忌がない例では,髄液検査を行い,速やかに治療に移ることが重要である。治療は診療ガイドライン2)を参照し,患者背景を考慮しながら,推奨される抗菌薬とデキサメタゾンの併用にて開始する。


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