検索

×
絞り込み:
124
カテゴリー
診療科
コーナー
解説文、目次
著者名
シリーズ

原発事故被害は今も終わっていない(辻内琢也)[プラタナス]

登録日: 2026.09.05 最終更新日: 2026.09.05

辻内琢也 (早稲田大学人間科学学術院教授/早稲田大学災害復興医療人類学研究所所長)

お気に入りに登録する

1995年1月17日、巨大地震と大火災で壊滅的被害に遭う神戸の街の映像を見て、私は居ても立ってもいられなくなった。

神戸は父の故郷だ。医師3年目だった私は、救急医療から心身医療まで、基礎的な医療であれば一通りこなせるようになっていた。将来の進路のひとつとして、途上国での医療活動も視野に入れ、「国際保健協力市民の会(SHARE)」で学んでいた私は、そのメンバーとして被災地に行った。

崩れ落ちた鉄骨ビル、建物に押しつぶされた自動車、焼けただれた自動販売機、高熱でねじ曲がったフライパン、焼けた無残な人形。焦げた臭気が街中に渦巻いていた。


1 2