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光線過敏症[私の治療]

登録日: 2026.09.06 最終更新日: 2026.09.06

福本 毅 (京都府立医科大学皮膚科学講座教授)

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光線過敏症は,紫外線や可視光線への曝露によって皮膚に過剰な反応を生じる病態の総称である。通常であれば問題とならない程度の光線量でも紅斑,水疱,丘疹,膨疹などの皮疹を生じることが特徴であり,原因と作用波長をふまえて理解する必要がある。臨床的には遺伝性,外因性,特発性などに大別され,原因や関与する波長は疾患ごとに異なる。
遺伝性の光線過敏症としては色素性乾皮症(xeroderma pigmentosum:XP)やポルフィリン症が代表的である。XPは紫外線によるDNA損傷の修復機構に異常をきたす常染色体潜性遺伝性疾患であり,幼少期からの強い光線過敏,露光部の色素異常,さらに若年での皮膚悪性腫瘍の発生を特徴とする1)
一方,外因性光線過敏症には薬剤や外用物質が関与する。光線過敏型薬疹や光接触皮膚炎が代表的であり,貼付型消炎鎮痛薬,抗菌薬,利尿薬などが原因となることが多い。免疫チェックポイント阻害薬や分子標的治療薬などの抗腫瘍薬に関連する場合もある。
特発性の光線過敏症としては,多形日光疹,日光蕁麻疹,慢性光線性皮膚炎などが知られている。

▶診断のポイント

光線過敏症では,まず皮疹の分布を観察する。日光曝露部位に一致する皮疹は光線過敏症を示唆する所見である。衣服で覆われる部位との境界が比較的明瞭であることも診断の参考となる。

次に,日光曝露と皮疹出現の時間関係を確認する。曝露後数分以内に膨疹を生じる場合は日光蕁麻疹を考え,数時間から数日後に丘疹や紅斑が出現する場合は多形日光疹などが疑われる。

発症年齢も鑑別に有用である。幼少期から強い光線過敏を認める場合には,遺伝性光線過敏症を考慮する。これらが疑われる際には,DNA修復能の評価や遺伝子解析を含めた専門施設での精査を検討する。

また,薬剤や外用物質の関与を確認することも重要であり,詳細な薬剤歴の聴取を行う。

光線照射試験を行い,光線過敏の有無や関与する波長を評価する。光接触皮膚炎が疑われる場合には光貼付試験が有用である。


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