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心室期外収縮[私の治療]

登録日: 2026.09.02 最終更新日: 2026.09.02

熊谷浩司 (東北医科薬科大学内科学第一講座教授)

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心室期外収縮(premature ventricular contraction:PVC)は,心室起源の早期興奮によって生じる不整脈であり,健常者にも広く認められる最も頻度の高い不整脈の1つである。多くは予後良好で臨床的意義に乏しいが,一部では動悸や胸部不快感の原因となるほか,高頻度に出現する場合には左室機能低下,いわゆるPVC誘発性心筋症を引き起こすことがある1)。PVCは単発のみならず,二段脈や三段脈,連発,非持続性心室頻拍など多様な出現形式をとる。起源としては右室流出路が最も多いが,左室流出路,乳頭筋,His束近傍なども重要であり,起源により治療戦略と難易度が異なる。

▶診断のポイント

PVCの診断では,その頻度と臨床的意義を評価することが最も重要である。Holter心電図によりPVC burdenを全拍動に対する割合として定量化し,一般的に10~15%以上であれば治療対象として検討する1)。心エコーによる左室機能評価は必須であり,PVC誘発性心筋症を見逃さないことが重要である。12誘導心電図は起源推定に有用であり,流出路起源か否かの判断は治療方針に直結する。また,虚血性心疾患や心筋症などの器質的心疾患の有無を評価することが不可欠であり,多形性PVCや運動誘発性PVCでは特に慎重な精査が求められる2)


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