新型コロナウイルス感染症が落ちつきはじめた頃から、再び登山ブームが訪れました。しかし、コロナ禍を経て体力が低下した中高年の登山愛好家や外国人旅行者の増加もあり、山岳遭難の発生件数は年々増加傾向にあります。
こうした登山者の急な病気やけがに対応しているのが、山岳診療所・救護所です。日本には約25箇所の山岳診療所・救護所が設置されており、多くは夏山シーズンを中心とした一定期間、医師・看護師・医学生などの協力により24時間体制で運営されています。しかし、これらの施設は特殊な立地にあるため、医療設備は最低限に絞られ、血液検査やX線、CTなどの高度な医療機器は設置されていません。