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IgA腎症[私の治療]

登録日: 2026.08.26 最終更新日: 2026.08.26

秋元麻衣 (順天堂大学医学部附属浦安病院腎・高血圧内科) 鈴木 仁 (順天堂大学医学部附属浦安病院腎・高血圧内科教授)

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IgA腎症は,糸球体性血尿や蛋白尿などの検尿異常が持続的にみられ, 糸球体にIgAの優位な沈着を認めるメサンギウム増殖性糸球体腎炎である。日本をはじめアジア太平洋地域に多くみられ,遺伝的背景が想定されている。本症の大部分は無症候であるが,急性上気道炎あるいは急性消化管感染症後に肉眼的血尿がみられることがある。いまだ特異的な治療法がなく,わが国では難病に指定されている1)

▶診断のポイント

わが国では検尿による無症候性蛋白尿・血尿が発見動機の大多数を占めるが, しばしば急性上気道炎, 扁桃炎後に肉眼的血尿を呈することが受診動機となることがある。臨床所見としては尿沈渣にて赤血球5/HPF以上, 持続的蛋白尿0.3g/日以上, 血清IgA値315mg/dL以上, 血清IgA/C3比3.01以上, の4項目が他の腎疾患との鑑別に有用である1)

IgA腎症は蛍光抗体法または免疫組織化学的に糸球体へのIgAの優位な沈着がみられる腎炎と定義され, 確定診断には腎生検が必須である。蛋白尿の増加が腎予後と関連するため, 顕微鏡的血尿単独の場合には糸球体疾患を念頭に経過観察し, 経過中に蛋白尿が出現した場合は腎生検を実施する。IgA腎症の腎生検病理所見は糸球体メサンギウム細胞と基質の増殖性変化が主であるが,管内増殖,半月体,分節性硬化,全節性硬化など多彩で, 予後や治療反応性を予測するための重症度分類としても重要である。


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