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びまん性子宮平滑筋腫症(DUL)の取り扱いについて [プロからプロへ]

登録日: 2026.08.28 最終更新日: 2026.08.28

谷口文紀 (鳥取大学医学部産科婦人科学教授) 石川博士 (千葉大学大学院医学研究院産婦人科学准教授)

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(1)治療に難渋することの多いびまん性子宮平滑筋腫症(diffuse uterine leiomyomatosis:DUL)の病態と管理について,調査による患者数,不妊との関連,治療の難しさなどをふまえて,有用な治療法は何でしょうか。
(2)発達する鏡視下手術(子宮鏡手術)の立ち位置はいかがでしょうか。
(3)筋腫によって,GnRHアゴニスト・アンタゴニストの効果が異なる場合がありますが,何か原因や特徴はありますか。それらは,一般臨床の場で,画像診断や症状により判別できますか。
(4)基礎研究成績で,子宮筋腫のMED12遺伝子変異等により管理方法が変わる可能性がありますか。
千葉大学・石川博士先生にご解説をお願いします。

【質問者】

谷口文紀 鳥取大学医学部産科婦人科学教授


【回答】

【鉄剤の投与,ホルモン療法,ART,手術を組み合わせて治療する】

(1)DULは,大小様々な子宮筋腫が無数に発生し,正常な子宮筋を置換している状態を指します。DULは非常に稀な疾患であり,日本産科婦人科学会の全国調査では,10年間で約400例の治療経験が報告されているのみです。

DULの発症年齢は低く,多くの患者は20歳代前半から重度の過多月経とそれに伴う鉄欠乏性貧血で悩んでおり,月の半分以上出血していると言う患者もいます。また,子宮筋腫核出術の既往がある女性が,術後にDULとなることも知られています。根本的な治療方法は子宮摘出のみであり,挙児希望のある患者では体外受精などの高度生殖補助医療(assisted reproductive technology:ART)を行ってもなかなか妊娠に結びつかない,難治性不妊を呈します。


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