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高齢関節リウマチ患者へのJAK阻害薬投与に際して注意すべきことは? [プロからプロへ]

登録日: 2026.08.27 最終更新日: 2026.08.27

中山久徳 (そしがや大蔵クリニック院長) 島田浩太 (東京都立多摩総合医療センター副院長)

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高齢の関節リウマチ(RA)患者さんが増えていますが,疾患活動性が高い方にはJAK阻害薬を比較的早期に投与して関節障害によるADLの低下を抑えたいと考えます。こうした患者へのJAK阻害薬の使用にあたって注意すべき点についてご教示下さい。
東京都立多摩総合医療センター・島田浩太先生にご解説をお願いします。

【質問者】

中山久徳 そしがや大蔵クリニック院長


【回答】

【腎機能,肺病変,帯状疱疹,静脈血栓リスク,併用薬が挙げられる】

腎機能は加齢に伴い低下し1),この傾向はRA患者でも示されています2)。eGFRの推計値はたいてい体表面積1.73m2当たりで記載されますが,薬物クリアランス能の評価にはさらに実際の体表面積で補正した個別化eGFRが適しており3),小柄な患者に腎排泄型のJAK阻害薬を用いる際は腎機能の過大評価に注意が必要かもしれません。

JAK阻害薬の添付文書には,間質性肺病変のある患者では投与に際し注意すべし,と記載がありますが,RA患者におけるその有病率は年齢が上がるにつれて上昇します4)。JAK阻害薬はRAの間質性肺病変に対し有利な影響も示唆されつつありますが5)6),確立されたと断言するには時期尚早でしょう。間質性肺病変の対応の難しさはその程度が様々であることですが,広汎な肺線維症を伴うなど肺予備能が十分でない患者では肺感染症が致命的になるリスクは高いと考えられます。


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