検索

×
絞り込み:
124
カテゴリー
診療科
コーナー
解説文、目次
著者名
シリーズ

大腸がん検診異常で二次検査をしなくてもよい場合はある? [プロからプロへ]

登録日: 2026.08.26 最終更新日: 2026.08.26

坂本 琢 (筑波大学医学医療系消化器内科准教授/ 光学医療診療部長) 関口正宇 (国立がん研究センター中央病院内視鏡科医長/検診部門併任)

お気に入りに登録する

免疫学的便潜血検査(fecal immunochemical test:FIT)は大腸がん検診で有用であることは理解していますが,異常を指摘されたすべてのケースに全大腸内視鏡検査(total colonoscopy:TCS)を行わなければならないのでしょうか? 二次検査をしなくてもよいと考えられるケースについて教えて下さい。
国立がん研究センター中央病院・関口正宇先生にご解説をお願いします。

【質問者】

坂本 琢 筑波大学医学医療系消化器内科准教授/ 光学医療診療部長


【回答】

【便潜血陽性に対しては,一部例外はあるが精検を行うのが原則である】

FITを用いた大腸がん検診プログラムが有効性を発揮するには,FIT後の適切な対応が重要です。FIT陽性の場合は,全例でTCSを精検として行う必要があります。FIT陽性に対して精検を受けなかった後に大腸がんが見つかった場合は,進行しているケースが多いことが本邦の研究から示されています1)。1回のFITの診断精度には限界があり,特に右側結腸腫瘍に対する感度が低い2)ため,FIT陰性の場合でも,翌年以降も検診を繰り返すことが重要です。


1 2