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くも膜下出血[私の治療]

登録日: 2026.08.06 最終更新日: 2026.08.06

吉岡秀幸 (山梨大学医学部脳神経外科学講座教授) 木内博之 (山梨大学医学部附属病院病院長)

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くも膜下出血は,突然の激しい頭痛で発症する致死率の高い脳卒中であり,原因の約8割は脳動脈瘤破裂である。本疾患は,再出血,遅発性脳血管攣縮や正常圧水頭症など多彩な病態を呈する点が特徴である。

▶診断のポイント

典型的には,これまでに経験したことがないような突然の激しい頭痛で発症し,重症例では意識障害を伴う。一方で,稀に軽い頭痛のみのこともあり,注意を要する。

診断の遅れは転帰の悪化につながるため,迅速かつ的確な診断が必要である。問診と頭部単純CTでの診断を基本とし,CTで明らかでない場合には,頭部MRI(FLAIRやT2*強調画像を含む)を行い,それでも診断が困難な場合には腰椎穿刺を考慮する。くも膜下出血と診断した後は,速やかに3D-CT血管造影(3D-CTA) を行い,出血源となる破裂脳動脈瘤を同定する。

▶私の治療方針・処方の組み立て方

くも膜下出血の発症直後は再出血率が高く,死亡率も高いため,初期治療を行った上で,可能な限り早期(原則72時間以内)に破裂脳動脈瘤の根治治療を行う。脳動脈瘤治療後は,遅発性脳血管攣縮対策を含む集中管理を約2週間継続する。


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