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急性中耳炎[私の治療]

登録日: 2026.08.02 最終更新日: 2026.08.02

有本友季子 (千葉県こども病院耳鼻咽喉科部長)

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急性中耳炎は急性に発症した中耳の感染症で,耳痛,発熱,耳漏を伴うことがある。感冒時に罹患しやすく,特に低年齢の小児に多い。急性中耳炎は感染を契機に中耳に膿汁が貯留した状態で,主な起炎菌はインフルエンザ菌,肺炎球菌,モラクセラ・カタラーリスである。特にインフルエンザ菌と肺炎球菌の薬剤耐性菌は難治化の要因となる。他に小児ではRSウイルス感染症で併発を認めることがあり,細菌感染の合併を75%に認める。難治例では,薬剤耐性菌以外に免疫不全を,成人例で好酸球性中耳炎を背景に認めることがある。

▶診断のポイント

問診で急性発症を確認する。急な耳痛や発熱,耳漏を伴うかどうかは重症度分類の際に重要となる。乳児では夜泣きと発熱のみのこともある。

鼓膜所見が最も重要な決め手となる。急性期には鼓膜の膨隆,発赤,中耳の膿性貯留液が透見される。外耳炎に起因しない耳漏を認めることもある。経過とともに鼓膜は全体的な発赤膨隆から,一部の発赤を伴った黄白色の膨隆に変化することが多い。

ティンパノメトリーは中耳貯留液の存在を確認することはできるが,急性中耳炎か滲出性中耳炎かの鑑別を行えないため,確実な診断には鼓膜所見が必須となる。


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