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間質性肺炎の最大の脅威「急性増悪(AE)」

登録日: 2026.07.23 最終更新日: 2026.07.23

川畑隆史 (飯塚病院呼吸器内科)

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間質性肺炎の最大の脅威「急性増悪(AE)」

間質性肺炎診療において絶対に知っておくべき致死的病態が,AEである。特にIPFでは,経過中に数日〜1カ月という短期間で急激に呼吸困難が進行し,両肺に新たなGGOや浸潤影が出現する22。発症後の生存期間中央値は数カ月,院内死亡率は50%超との報告もあり,きわめて予後不良である。間質性肺炎患者が「急に息苦しくなった」「咳が止まらない」と訴えて受診した際は,軽症と決めつけてはならない。血液検査や胸部画像検査を行い,高次医療機関への紹介を検討する。

AEを疑うレッドフラッグサイン

1. 過去1カ月以内の急激な労作時呼吸困難の悪化

2. 明らかなSpO2の低下

3. 胸部X線で既存の網状影の上に,新たなGGOや浸潤影が重なる,または胸部CTで新規のGGOや浸潤影を認める

これらを1つでも認めた場合には,一般外来で粘るべきではない。直ちに酸素投与を開始し,ステロイドパルス療法や人工呼吸管理が可能な高次医療機関への救急搬送を検討する。AEの治療は時間との勝負であり,数日の遅れが命取りになる。

AEを疑う場合に行うこと

1. 来院時にSpO2を測定し,低下を認める場合は酸素投与を開始する

2. 血液検査(LDH,CRP,KL-6など)と画像検査(胸部X線,胸部CT)を行う

3. 高次医療機関への紹介手配を行う

AEと細菌性肺炎を初診時に鑑別することは困難である。そのため,AEを念頭に置いた対応を優先する。なお,ステロイド投与の是非まで,かかりつけ医が判断する必要はない。

※この記事は,FOCUS「非専門医のための間質性肺炎 実践的アプローチ」の一部を抜粋・編集したものです。


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