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転移性肝腫瘍[私の治療]

登録日: 2026.07.16 最終更新日: 2026.07.16

宮田辰徳 (熊本大学大学院生命科学研究部消化器外科学) 林 洋光 (熊本大学大学院生命科学研究部消化器外科学准教授) 岩槻政晃 (熊本大学大学院生命科学研究部消化器外科学教授)

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転移性肝腫瘍とは,肝外に発生した悪性腫瘍が肝臓へと転移した病態を指す。原発巣は食道癌,胃癌,大腸癌,胆道癌,膵癌などの消化器癌が中心だが,他にも膵消化管神経内分泌腫瘍(GEP-NET),消化管間質腫瘍(GIST),乳癌,卵巣癌,肺癌,悪性黒色腫など多岐にわたる。
近年,分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬といった薬物療法の進歩により,患者の予後は改善している。その結果,従来は切除不能とされた症例の一部でも,転移巣の切除によって長期生存が期待できるようになった。本稿では,原発巣ごとの特徴をふまえた最新の治療方針について,私見を交えて概説する。

▶診断のポイント

診断には腹部超音波,ダイナミックCT,Gd-EOB-DTPA造影MRIが有用であり,これらを駆使して肝内病変の個数,分布,および脈管との解剖学的関係を精緻に評価する。原発巣の検索では,転移性肝腫瘍が疑われた際は,腫瘍マーカー測定,上下部内視鏡検査,FDG-PET(PET-CT)を速やかに行う。また,GEP-NETの肝転移が疑われる場合は,ソマトスタチン受容体シンチグラフィ(SRS)が有用である1)。G1/G2ではSRSの陽性率が高く,ソマトスタチンアナログ製剤の効果予測にも寄与する。G3ではFDG-PETの陽性率が高くなる傾向がある。


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