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外耳腫瘍・サーファーズイア[私の治療]

登録日: 2026.07.06 最終更新日: 2026.07.06

横山菜悠 (聖マリアンナ医科大学耳鼻咽喉科学)

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Ⅰ. 外耳腫瘍

外耳腫瘍は耳介および外耳道に発生する腫瘍性病変で,良性と悪性にわけられる。良性腫瘍には耳垢腺腫,多形腺腫,骨性腫瘍,血管腫などが含まれる。耳垢腺腫は稀で,外耳道軟骨部に生じることが多く,難聴,耳痛,耳漏など非特異的な症状を呈する。治療は外科的切除が基本であり,術後の経過観察が重要である。悪性腫瘍では扁平上皮癌と基底細胞癌が多く,高齢男性に好発する。耳介では基底細胞癌が多い一方,外耳道では扁平上皮癌が優勢である。進行例では耳痛,耳漏,聴力低下などがみられる。診断には生検と画像検査が有用で,治療は外科的切除が第一選択となる。進行例では放射線療法や化学療法を併用する。その他,メラノーマ,耳垢腺癌,神経内分泌腫瘍など稀な腫瘍も報告されている。

▶診断のポイント

【症状】

耳痛,耳漏,難聴,耳鳴など慢性的な外耳炎症状を呈することが多い。良性腫瘍は幅広い年齢層にみられるが,50歳以降の男性に多い傾向がある。悪性腫瘍は高齢者に多く,平均診断年齢は60~70歳代が中心である1)。慢性炎症,紫外線曝露,TP53変異(扁平上皮癌)がリスク因子とされる。

【検査所見】

視診に加えてCTやMRIで病変の広がりを評価する。確定診断には生検が不可欠であり,診断遅延を避けるためにも早期に実施することが重要である。

▶私の治療方針・処方の組み立て方

外耳腫瘍を疑う場合,なるべく初診時に生検までを行う。初回生検で診断がつかないこともあるため,早期の実施が望ましい。炎症所見が強い場合には,診断確定まで点耳薬や抗菌薬で感染および疼痛コントロールを行う。

▶治療の実際

良性・悪性を問わず,外科的切除が基本である。悪性腫瘍の進行例では術後放射線療法や化学療法を併用し,手術不能例では放射線化学療法が推奨される。

▶私のTips

難治性外耳炎として漫然と治療を続けず,早期に生検を行い,診断の遅延を防ぐ。

【文献】

1) Devaney KO, et al:Lancet Oncol. 2005;6(6):411-20.


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