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胆囊結石症[私の治療]

登録日: 2026.07.02 最終更新日: 2026.07.02

蓮井宣宏 (杏林大学医学部消化器・一般外科学教室) 阪本良弘 (杏林大学医学部消化器・一般外科学教室教授) 阿部展次 (杏林大学医学部消化器・一般外科学教室教授)

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胆囊結石症は,胆囊内に結石が形成され,腹痛の原因となる疾患である。日本ではコレステロール系結石が多く,肥満,脂質異常症,糖尿病などの代謝異常が危険因子として知られている。胆囊結石は日常診療においてしばしば発見され,一般人口の約10%が保有するとされる。そのうち20~40%が有症状化するとされ,治療方針は「症状の有無」によって異なる。

▶診断のポイント

【症状】

典型的には右季肋部痛または心窩部痛で,背部への放散痛を伴うことが多い。食事摂取後に出現する発作(胆石発作)が特徴的で,数十分〜数時間で自然軽快する。悪心・嘔吐を伴う例も多い。

【検査所見】

腹部超音波検査が最も重要であり,胆囊内の高エコー結節および音響陰影が特徴的である。X線陰性結石も存在し,CTの検出感度は超音波やMRIに比べて劣る。急性胆囊炎や総胆管結石症を併発しない限り,血液検査では異常を認めないことも多い。

▶私の治療方針・処方の組み立て方

無症状胆囊結石の基本方針は経過観察である。ただし,胆囊壁の肥厚や充満結石などにより胆囊壁の評価が困難な場合には,胆囊癌の合併も考慮し,胆囊摘出を視野に入れつつ,定期的な検査を推奨している。

有症状胆囊結石に対しては胆囊摘出術が推奨される。症状が胆石発作のみの場合は特異的な検査所見に乏しく,消化管潰瘍なども鑑別疾患に挙がるため,上部消化管内視鏡検査を推奨する。また,胆囊結石を有する患者が腹痛を主訴に受診した際に最も重要なポイントは,急性胆囊炎の併発を見逃さないことである。


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