慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease:COPD)安定期の治療として,禁煙,長時間作用型気管支拡張薬の吸入,ワクチン接種,呼吸リハビリテーションを基本として,喘息合併例や末梢血好酸球数増加かつ頻回増悪例では,吸入ステロイド薬の追加が推奨されている。
『咳嗽・喀痰の診療ガイドライン2025』において,CQ5「COPDの安定期治療において喀痰調整薬は推奨されるか」では「COPDの安定期治療において喀痰調整薬の投与を弱く推奨する(エビデンスの確実性:C)」とされた。アンブロキソール,カルボシステイン,国内未承認のエルドステイン,メチルシステイン,経口アセチルシステインを用いたランダム化比較試験(randomized controlled trial:RCT)23報のメタ解析では,これらの薬剤は入院率と増悪率を低下させ,初回増悪までの期間を延長し,増悪期間と抗菌薬投与期間を短縮した。