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収縮性心膜炎[私の治療]

登録日: 2026.06.18 最終更新日: 2026.06.18

高濱博幸 (東北大学病院循環器内科講師)

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心膜は内層の臓側心膜と外層の壁側心膜の2層からなる。収縮性心膜炎は,心臓を包む心膜が慢性的な炎症により線維化,肥厚,石灰化をきたし,心臓の拡張が著しく制限される疾患である。かつては結核性が最多であったが,抗結核薬の普及により減少し,近年では特発性,あるいは開心術や放射線照射治療によるものが多くを占める。

▶診断のポイント

心膜の肥厚・癒着等による心室の充満障害が本疾患の本態である。心臓の四腔圧が上昇し,全身のうっ血とともに心拍出量の低下を生じる。

肥厚・硬化した心膜は,心室が拡張して血液を充満させるのを物理的に妨げる。特に拡張早期の心室の急速充満期には,血液が心室に流入しようとするものの,心膜の拘束が心室に強く働くため,心室内圧が急速に上昇し,その後平坦な高圧状態(プラトー)を形成する。この特徴的な圧波形はdip and plateauと呼ばれ,収縮性心膜炎に特徴的な血行動態所見とされている。


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