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閉塞性睡眠時無呼吸症[私の治療]

登録日: 2026.06.15 最終更新日: 2026.06.15

原 浩貴 (川崎医科大学耳鼻咽喉・頭頸部外科学主任教授)

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閉塞性睡眠時無呼吸(obstructive sleep apnea:OSA)は,睡眠中の反復する上気道閉塞により無呼吸・低呼吸,間欠的低酸素血症,睡眠分断を引き起こす疾患である。OSAは単なる睡眠障害ではなく,高血圧,虚血性心疾患,脳血管障害,糖尿病などの生活習慣病と密接に関連し,交通事故や労働災害のリスク因子としても重要である。成人では咽頭気道部の虚脱に伴う気流障害が主体となり,多因子疾患として様々な要素が関連する。小児では有病率が4%程度で,主な原因はアデノイド・口蓋扁桃肥大であるが,近年ではアレルギー性鼻炎が誘因になっているものも増えている。

▶診断のポイント

【成人OSA】

〈症状〉

問診にて,夜間症状(いびき,中途覚醒,夜間頻尿など)および日中症状(早朝の頭痛,日中の過度な眠気,集中力低下のほか,口呼吸や鼻閉)を確認する。

〈検査〉

終夜睡眠ポリグラフ(PSG)または簡易検査にて無呼吸低呼吸指数(apnea-hypopnea index:AHI)を測定し,重症度を評価する。

【小児OSA】

〈症状〉

夜間の症状として①いびき,②睡眠中の喘ぎ呼吸や無呼吸,③過度な寝返りや寝汗,④坐位,頸部伸張など不自然な睡眠体位,⑤奇異呼吸(胸郭の陥没,胸部と腹部の動きの非同期)などがみられる。日中の症状として①口呼吸,②鼻閉,③寝起きの悪さ,④問題行動/学習問題,⑤日中の眠気などがみられる。標準体型と比べて低身長,低体重であることや夜尿の合併なども参考になる。

〈検査〉

PSGでAHI≧1,いびきや睡眠中の呼吸努力,日中の問題行動や学習問題などがみられた場合,OSAと診断する。小児では臨床症状に注意を要するため,保護者に睡眠動画記録を依頼し,所見を確認する。


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