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在宅医療における災害対策[私の治療]

登録日: 2026.05.06 最終更新日: 2026.05.08

古屋 聡 (山梨市立牧丘病院)

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在宅医療は地域の環境・状況に大いに影響を受けるという特徴を持つ。病院医療に比較してリソースが手近にないこと,また,天候や環境の影響を受けやすいことにより,常日頃から「プチ災害」状態に陥りやすい。2024年の元旦に発生した能登半島地震と,その復旧復興の途上で発生した奥能登豪雨は,「地方における在宅医療の災害対策の課題」をいっそう明らかにした。また近年,地球温暖化に伴い頻発するようになった豪雨・豪雪は,これまで同種の災害に見舞われたことのない地域にもいきなり局地的な災害を起こし,地域は対応に苦慮している。さらには,様々な要因により起こりうるインターネット障害や,いまや相手を選ばないサイバー犯罪は,ICT化を推し進めようとする一方でセキュリティ対策が追いついていない医療業界の現状を明らかにしており,今後はAIの急速な普及に伴う悪辣なインターネット詐欺が発生するであろうことも想像に難くない。こうした状況のもと,私たち在宅医療現場での有効な災害対策について考えてみたい。

▶災害時の対応

【まず行うこと】

すべての人に言えることだが,何らかの災害時に自らの安全と生活を確保するために,最低3日間分,可能であれば1週間分の水・食料・トイレ用品を備蓄することである。そして,電気やインターネット環境に頼らない対策を講じておくこと,すなわち,重要データ・基本的患者情報などのバックアップ(多くは紙)を,セキュリティを確保した上で用意し,更新していくことである。


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