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地域医療構想と在宅医療[私の治療]

登録日: 2026.04.22 最終更新日: 2026.04.22

蘆野吉和 (前 山形県庄内保健所所長)

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地域医療構想の最終的なねらいは,病院完結型医療から地域完結型医療へ,「治す医療」から「治し支える医療」への転換を図ること,急性期医療から慢性期,そして在宅医療への円滑な移行を図ることである。具体的には,二次医療圏における病院相互の病床の機能分化・連携,医療機関の再編統合を促し,“過剰”となっている病床全体,特に急性期病床を地域の適正な病床数まで削減する。同時に,在宅医療・介護連携を強化することで,少子化・超高齢化・人口減少が急激に進む地域社会での医療サービスの向上,医療効率化を図るものである。
その達成目標年度は,当初2025年に設定していた。結果的に,病床数削減は目標値を達成できたものの,地域差が大きく,急性期病床が“過剰”なままの地域も少なくない。また,在宅医療体制が整備されていない地域も多く,最終目標にはまだまだ至っていない。
このため,2027年度から,在宅医療を中心とする「新たな地域医療構想」が取り組まれることとなり,これまでの地域医療構想は2026年度まで延長されることとなった。

▶制度面の知識

【地域医療構想とは】

地域医療構想は,少子高齢化・人口減少社会における医療の継続性を図るため,2014年から「地域包括ケアシステムの構築」と並行して始まった取り組みである。具体的には,厚生労働省の指針に基づき,都道府県の二次医療圏ごとに地域医療構想調整会議が毎年開催される。そこで,医療需要と各医療機能(高度急性期・急性期・回復期・慢性期)に必要な病床数を考慮しつつ,病床の機能分化・連携,医療機関の再編統合を図り,2025年以降の地域の状況(人口減少,高齢化等)に応じた効率的かつ効果的(質の保証された)な医療提供体制をめざして関係者が協議し,実施するものである。


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