患者は68歳、男性で、3重複肺癌(左肺S3、右肺S8、S5)と診断され、2期的に左肺上葉および右肺下葉切除術が施行された。2度目の術後、低換気により人工呼吸器依存となり、9週にわたって集中治療室(ICU)にて離脱を試みたが、成功しなかった。
呼吸器の離脱が困難になる可能性については、術前に主治医から家族に説明されていたが、家族はこの状況を受け入れられておらず、ICU管理を担当していた小生に相談があった。家族からの相談は、「主治医に対して、医療ミスとして医療訴訟を起こしたい」と言う内容であった。小生は、医療ミスではなく、病変の大きさが影響した結果である旨を説明した。