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酒皶[私の治療]

登録日: 2026.04.12 最終更新日: 2026.04.12

林 伸和 (虎の門病院皮膚科部長)

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酒皶は,主として中高年に生じる原因不明の慢性炎症性疾患で,①紅斑毛細血管拡張型酒皶,②丘疹膿疱型酒皶,③瘤腫型酒皶・鼻瘤,④眼型酒皶の4病型にわかれる。眼型は国内では稀であり,ここでは取り上げない。

▶診断のポイント

紅斑毛細血管拡張型酒皶は,眉間や鼻部,両頰,オトガイなどを中心として眼囲を避ける紅斑で,瘙痒やほてりなどを伴う。丘疹膿疱型酒皶は,紅斑毛細血管拡張型酒皶に紅色丘疹や膿疱を伴った症状で,酒皶性痤瘡とも呼ばれる。瘤腫型酒皶・鼻瘤は,鼻部を中心とした腫瘤を形成する酒皶である。酒皶には悪化因子があり,紫外線や外気温の急激な変化,刺激のある食べ物やアルコールの摂取などで悪化する。

鑑別疾患としては,痤瘡,酒皶様皮膚炎,脂漏性湿疹などがある。痤瘡とは,面皰を伴わない点や丘疹膿疱の背景に紅斑を伴う点で,鑑別が可能である。酒皶様皮膚炎との鑑別は臨床的には難しく,ステロイド外用薬の使用歴を問診し,時間的な関係や皮疹の分布などを参考に診断する。脂漏性湿疹は,鼻の周囲や眉間などの脂漏部位に生じる湿疹性変化で,軽度の瘙痒や鱗屑を伴う。丘疹や膿疱はない。


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