1959年,初めて人工素材のメッシュを用いた鼠径部ヘルニア手術がUsherにより報告された1)。その後,1989年のLichtensteinらによるメッシュを用いたtension free手術(1000例に施行し,再発0例)の報告2)をきっかけに,鼠径部ヘルニアに対するメッシュ修復手術が一般的となり,自己組織による修復手術で問題となっていた再発率が劇的に低下した。
一方,術後疼痛や違和感,感染・瘻孔など新たな問題が生じ,いまだ再発も散見される。これらの諸問題を解決し,成績のさらなる向上を目的に,素材や形状が工夫された様々なメッシュが発売され,また,メッシュの固定法も見直されてきた。