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多剤耐性アシネトバクター(MDRA)感染症[私の治療]

登録日: 2026.03.13 最終更新日: 2026.03.13

原田壮平 (東邦大学医学部微生物・感染症学講座准教授)

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多剤耐性アシネトバクター(multidrug resistant Acinetobacter:MDRA)は,日本においてはカルバペネム系,キノロン系,アミノグリコシド系の3系統すべての抗菌薬に耐性を示すアシネトバクター属菌のことを指すのが一般的である。日本ではアシネトバクター属菌の耐性率は全般的に低く,厚生労働省院内感染対策サーベイランス事業(JANIS)の検査部門による公開データによれば,2023年に全国で検出されたアシネトバクター属菌のメロペネム耐性率は1.1%であった。なお,感染症法における5類感染症(全数届出対象)の「薬剤耐性アシネトバクター感染症」はイミペネム,シプロフロキサシン,アミカシンの3薬剤に対する薬剤感受性試験の結果に基づいて届出基準が定められており,2023年における全国の報告数は15例であった。

▶診断のポイント

多剤耐性の判定は,薬剤感受性試験の結果に基づいて行う。一般に,MDRA感染症は,カテーテル関連血流感染症や院内肺炎,人工呼吸器関連肺炎として発症することが多い。


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