SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)による感染症。今なお,わが国における感染症の中で最大の死因となる病原体である。初発症状が軽度であっても若年者を中心に後遺症がみられ,基礎疾患を有する場合は重症の経過をとることがある。
▶診断のポイント
【ワクチン接種歴】
JN.1対応ワクチンは発症防止効果が約30%,入院防止効果が40%程度期待できる1)。新型コロナワクチン接種状況として,最終接種から1年以内(6カ月)に追加接種がない場合は,重症化因子に加えて考慮する点である。
【症状】
発熱,倦怠感,咽頭痛,咳嗽,味覚・嗅覚障害,下痢,発疹など多彩な症状がみられる。これらの症状は発症時から数日以降にみられ,継続することも多い。幅広い年代の10~20%の人に,3カ月以上続く後遺症がみられ,年余にわたって継続することがある。
オミクロン株における重症化リスクは加齢にしたがって上昇し,30歳代を1とすると,50歳代は10倍,60歳代は25倍,70歳代は47倍である。高齢者では発熱などの症状が乏しいことがあるほか,肺炎がなくても基礎疾患や肺外臓器の機能悪化,フレイルの進行がみられ,中長期的な予後に影響する。
【検査】
抗原定性検査,抗原定量検査,核酸増幅検査(PCR検査)などがある。
