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思い出に残る症例(馬場秀夫)[プラタナス]

登録日: 2026.02.28 最終更新日: 2026.02.28

馬場秀夫 (一般財団法人化学及血清療法研究所理事長)

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消化管間質腫瘍(GIST)に関しては、多くの症例を経験してきました。中でも思い出に残るAさんの症例をご紹介し、治療法の変遷について考えてみたいと思います。
40歳代のAさんを初めて診察したのは、当時まだ九州がんセンターに勤務していた2002年のことでした。Aさんは、お住いの熊本県で複数の医療機関から切除不能と言われ、藁をもつかむ思いで受診され、私が受け持つこととなりました。胃原発の30cmを超える巨大GISTが横隔膜や脾臓などに浸潤しており(写真左)、胃内からの出血が認められたことから、準緊急で手術を施行しました。根治的切除となる胃全摘・脾摘・横隔膜合併切除を行い、術後経過は順調でした。しかし、術後8カ月で肝臓内に多発転移をきたしたため、肝転移切除を行いましたが、そのわずか1カ月後に再び肝内多発転移をきたしました。


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