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咽喉頭異常感[私の治療]

登録日: 2026.02.11 最終更新日: 2026.02.11

折舘伸彦 (横浜市立大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学主任教授)

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咽喉頭異常感(globus pharyngeus)は,「患者が咽喉頭に異常感を訴えるが,通常の耳鼻咽喉科的視診によっては,訴えに見合うような器質的病変を局所に認めないもの」と定義される。異常感の訴えは主観的なものであり,「のどがイガイガする」「何か異物があるような感じがする」「何となくつまった感じがする」というものが多く,症状の特徴として痛みを伴わないこと,食事により症状が改善すること,摂食時の嚥下では自覚されないことなどがある。有病率は不明であるが,外来患者の5~10%を占めるとの報告もある。

▶診断のポイント

咽喉頭異常感の原因となる疾患は,局所的要因,全身的要因,精神的要因によるものに大別され,その8割は局所的要因である。中でも,胃食道逆流症(gastro-esophageal reflux disease:GERD)が最も多く40~55%を占め,ついで喉頭アレルギーが12~16%,甲状腺疾患が10%,精神的疾患は5%との報告もある。問診・視診・頸部触診・喉頭ファイバー検査程度まで行った上で,訴えに見合うような器質的病変を見出せないようであれば,咽喉頭異常感症と診断する。


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