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「伝える医療」という、もうひとつの処置(関根一朗)[プラタナス]

登録日: 2026.02.14 最終更新日: 2026.02.21

関根一朗 (湘南鎌倉総合病院救急総合診療科部長)

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「一人で救える命は有限。伝えることで救える命は無限」。救急医として日々働けば働くほど、この言葉は実感を伴って胸に沈んでいく。救急外来は医療と社会の境目にあり、そこでは、生活の不安や迷いがむき出しのまま押し寄せる。咳の音、名前を呼ぶ声、ストレッチャーの軋む音。その横で、順番を待つ家族が小さな声で互いに励まし合っている。そんな姿を目にするたび、医療の役割は治療だけではなく、“不安に言葉を与えること”にもあるのだと感じる。


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