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リン代謝異常(CKD-MBD除く)[私の治療]

登録日: 2026.02.02 最終更新日: 2026.02.21

小塚和美 (東海大学医学部内科学系腎内分泌代謝内科講座) 中川洋佑 (東海大学医学部内科学系腎内分泌代謝内科講座講師) 深川雅史 (東海大学医学部内科学系腎内分泌代謝内科講座教授)

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リン(Pi)の体内プールは,副甲状腺ホルモン(parathyroid hormone:PTH)や1,25-ジヒドロキシビタミンD〔1,25(OH)2D〕,fibroblast growth factor 23(FGF23)などの調整を受け,腸管からの吸収と腎臓からの排泄により維持されている。また,成長ホルモンや甲状腺ホルモンは,近位尿細管でのPi再吸収を促進させる働きがあることが知られている。
低リン血症は,血清Pi値<2.5mg/dLと定義される。血清Pi値>2.0mg/dLであれば通常は無症状であるが, 血清Pi値<1.5mg/dLの場合は,生体内でのエネルギー代謝や末梢組織の酸素運搬障害をきたすため,溶血や血小板減少,筋力低下(呼吸不全,心不全,横紋筋融解症,イレウス),骨障害などをきたす。高リン血症は,血清Pi値>5mg/dLと定義される。高リン血症による症状は乏しいが,慢性的に高リン血症をきたす場合は異所性石灰化が問題となる。

▶診断のポイント

低リン血症,高リン血症ともに,①細胞内外のシフト,②腸管からの吸収異常,③腎臓からの排泄異常にわけて病態を理解する必要がある。複数の原因を有することも多く,病態を迅速に理解・分類することが大切である。まずは,細胞内外のシフトによる病態を除外する。その次に尿中Pi濃度(スポット尿で代用可)や尿中Pi排泄率(fractional excretion of phosphate:FEP)で尿中Pi排泄を確認し,②③を鑑別する。


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