歩行障害や運動失調は,神経系の異常を示す重要な症状である。まずは重篤な疾患の有無を迅速に評価し,原因に応じた適切な治療を速やかに開始することが求められる。
▶病歴聴取のポイント
歩行障害とは,足の動きが鈍くなったり,バランスを崩したり,ふらつきが生じる状態を指す。運動失調は,目的とする運動に関係する様々な動きの協調性が悪くなり,運動が円滑に行えない状態を意味する1)。
発症時期,経過,突然発症したかどうか,同時に出現した症状(頭痛,めまい,麻痺,言語障害など),過去の神経学的エピソード(脳卒中,外傷,慢性疾患),服薬歴,飲酒歴を詳細に確認することが診断の鍵となる。
