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血友病[私の治療]

登録日: 2025.12.16 最終更新日: 2026.02.21

野上恵嗣 (奈良県立医科大学小児科学教室教授)

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X連鎖潜性遺伝の先天性凝固障害症で,出血症状が幼少時から反復する。FⅧおよびFⅨの量的・質的異常症が各々,血友病A,血友病Bである。臨床的重症度は因子活性値と相関し,<1IU/dLは重症,1~5IU/dLは中等症,>5IU/dL~<40IU/dLは軽症に分類される。関節内や筋肉内の深部出血を繰り返すことが特徴であり,関節内出血を反復するとしだいに関節変形や拘縮をきたし,最終的に血友病性関節症に至る。

▶診断のポイント

活性化部分トロンボプラスチン時間は延長するが,プロトロンビン時間は正常である。FⅧおよびFⅨ活性,von Willebrand factor(VWF)を測定する。FⅧ活性が低下し,VWFに異常がなければ血友病Aと,FⅨ活性低下では血友病Bと診断する。凝固因子製剤の補充療法の結果,当該因子に同種抗体(インヒビター)が発生することがある。インヒビターがいったん出現すると,凝固因子製剤の止血効果は激減~消失する。補充療法の効果が低下する場合,インヒビター測定が必要である。


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